静岡の夜景

江戸時代の宿場「東海道五十三次」のうち、市町村で最多の６つの宿場を擁する静岡市は、江戸時代を想起させる夜の風景＝「宿場夜景」も日本で最多を誇ります。蒲原宿や由比宿を眺める「薩埵峠」、興津宿や府中宿、江尻宿を眺める「梶原山公園」などから伝わる深淵な闇の深さはもちろん、光と闇のコントラストは人々のイマジネーションを喚起させ、遠き時代の情緒を色濃く伝えてくれます。

夜の魅力は東西に跨ぎ、様々な場所に存在しています。例えば、清水区では「三保真崎海岸」や「日本平」などの港や海を望む夜景。葵区では「駿府城公園」や「青葉シンボルロード」などの光溢れる夜景。駿河区には「天下泰平の竹あかり」や「日本平動物園・夜の動物園」など、市民が創出した豊富なナイトイベント・・・。それら主要な夜景地を地図上で結ぶと、星座・北斗七星のような“奇跡のカタチ”も出現します（本WEB監修者の大発見！）。

「日本平」や「梶原山公園」など、標高300m以上から堪能する驚愕の大パノラマ。「薩埵峠」「清水船越堤公園」など、標高100m以下の公園や高台からの臨場感溢れる夜景。「駿府城公園ライトアップ」などの間近でインパクトを感じる夜景・・・。山・川・海という恵まれた地形はもちろん、高低差が生むバリエーション豊かな夜景は、静岡ならではの地形的特徴によって生み出されています。

「日本平」から望む駿河湾の青々とした薄暮の夜景。道路照明が強烈な色彩のコントラストを描く「薩埵峠」の夜景。そして、人々の食欲をそそる赤々とした提灯が灯る「青葉おでん街・青葉横丁」や、極彩色の観覧車と水面に艶やかなLEDが映える「エスパルスドリームプラザ」など、市内の夜は様々な色彩に溢れています。さらに、夜桜や紅葉など、春夏秋冬で様々な表情も見せてくれます。